世の中のトレンドはスマートウォッチかもしれないけれど、私がずっと愛用している時計がある。CASIO PROTREK(プロトレック)のPRW-5100だ。かれこれ10年使っている。

毎年様々な新製品が出る現代で「10年使用レビュー(所有ではなく使用)」なんて私自身あまり聞いた事がない。今回は飽き性な私が10年使っても、今なおお気に入りの時計PROTREKについて紹介していきたい。
PROTREKとの出会い
PROTREKとの出会いは、10年前だったと思う。20代前半、ちょっと大人な時計が欲しい時期だった。全然時計には詳しくなかったし(今も)、なんとなくシルバーでシュッとしたTPO関係なく使える、女性受けが良さそうな時計を探していた。

その日は何を買うでもなく、友達の買い物について行った。たまたま見つけた時計店にふらっと入り、シルバーの時計を物色していると、店の奥に置いてある時計と目が合った。

気が付くと家に帰り、シルバーでシュッとした時計を探していたはずの左手には、ゴツゴツで黒光したフォーマルでは到底使えそうにない腕時計が巻かれていた。それが、PROTREKとの出会いだった。
PROTREKの価格
気づいたら巻かれていたと言っても、盗品ではなくちゃんと購入している。PROTREK PRW-5100の購入時の価格は5万4000円。安月給の自分にとって決して安い買い物ではなかったが、即決だった。

PROTREKと言っても価格は2万円台から18万円台まで様々。18万円のPROTREKは8000m級の山に行けるやつ。8000m級ってエベレストとかなので地上の山は全部行ける。8000m級の山にアタックする予定が無い人は、2万円台から8万円台のもので十分満足できるものが手に入る。

その金額出すんだったらApple Watchを買うと思ったかもしれない。だがPROTREK PRW-5100にはApple Watchにはない機能や魅力がある。
PROTREK PRW-5100とは
Feel the field

「Feel the field」これがPROTREKのコンセプト。アウトドアのあるライフスタイルをサポートする時計。
私自信、日常遣いはもちろん登山・雪山・海・釣り・サイクリング・キャンプと様々なシーンで使用してきた。どんなにハードに使って泥だらけになっても気兼ねなく洗う事が出来る。
PROTREKの機能

CASIOと言えばG-SHOCKが有名だが、PROTREKにはそれらで培った技術に更にトリプルセンサーが追加され、
- 電波時計
- ソーラー
- ライト
- 耐衝撃
- 10気圧防水
- 耐低温仕様(−10度)
- アラーム(5つ)
- タイマー
- ストップウォッチ
- フルオートカレンダー
- LEDライト
- ワールドタイム・世界29都市
- 方位、高度・気圧、温度を計測するトリプルセンサー
などなど10年前の時計でも機能満載。高度計なんて使わないと思うかもしれないが、意外と使える。

高度が100m上がると気温が0.6度下がると言われている。実際には日光が当たる面積が違うので、山中だと体感温度はもう少し下がる。最近ではキャンプなどが流行っているが、オートキャンプ場など山中にあることが多い。天気予報の予想気温で用意をしていると実際にはもっと気温は下がるので寒い思いをする事になる。

彼女とキャンプに行った時に高度がわかれば、「ここのキャンプ場は高度500mのところにあるから麓(ふもと)より5℃ぐらい気温が下がるんだよ。暖かくしないとね」とうんちくをかませる上に、寒い思いをしなくて済む。キャンプ場の高度ぐらい家でググれるなんてツッコミは受け付けない。

冗談はその辺にして、気圧がわかれば変わりやすい山の天気も読めるし、スマホの充電が切れても高度と方位がわかれば家に帰る事ができる。水に落としても大丈夫だし、気温がマイナスになっても大丈夫。スマホの充電を忘れても、アラームを設定しておけるので大丈夫。極論かもしれないが、非常時にバッテリーが無くなればSiriは助けてくれない。
タフソーラー
ここで問いたい。腕時計で何が一番煩わしいか。
間違いなく電池切れだと思う。私自信何本か時計を所有していたが、いざ使おうと思った時に電池が切れていた事が幾度とある。

PROTREKにはタフソーラーが搭載されており、10年間電池切れもソーラーの故障もない。
私のPROTREKのタフソーラーは、フル充電時からソーラー発電無しの状態で駆動時間約5ヵ月、パワーセービング状態だと約23ヵ月と最長約2年放置していても動く。

私のスマホのバッテリーが切れた時も、災害が起きて停電になった時も、おじいさんの古時計が止まった時も、PROTREK PRW-5100は私の腕で時を刻み続けている。
屈強なボディ
CASIOの時計はG-SHOCKがあることで頑丈なイメージがあると思うが、PROTREKも例に漏れず堅牢性に優れている。様々なアウトドアシーンで使ってきて塗装剥げや印字剥げがあるものの、ガラス面には傷一つ付いていない。

塗装剥げや印字剥げについてはCASIOの方に問い合わせ中で、対応してもらえそう。まだまだ使えるので、修繕して使っていきたい。
PROTREKのシリーズごとのおすすめ
PROTREKには
- MANASLU
- マルチフィールドライン
- クライマーライン
- アングラーライン
のシリーズがある。
ここからは生粋のプロトレッカーの私がPROTREKのシリーズごとに一番のおすすめを紹介していきたい。
MANASLU
PROTREK最高峰シリーズ。MANASLUは機能はほぼ同じで素材や仕上げ違いで3種類ある。それぞれ値段も違う。

この中ではPRX-8000GT-7JFがおすすめ。

マルチフィールドライン
アウトドアでの実用性をさらに高めた、20気圧防水とトリプルセンサーを搭載。

マルチフィールドラインではPRW-70Y-1JFがおすすめ。

クライマーライン
プロトレック初となるモバイルリンク機能を搭載。方位、高度/気圧、温度計測が可能な小型センサーに加え、歩数計測が可能な加速度センサーを内蔵したクワッドセンサーを実現。

クライマーラインではPRW-60FC-1AJFがおすすめ。

アングラーライン
クワッドセンサーとスマートフォン連携で、釣りの楽しみをさらに広げる。多彩なフィールドで使える20気圧防水モデル。フィッシングタイマー搭載で「月の満ち欠けと月の位置(時角)が魚の食餌活動に影響を与える」という理論に基づき、釣りに適した時間帯(フィッシングタイム)をグラフィック表示。1日のうちで釣りに適した時刻を知ることができる。

アングラーラインではPRT-B70YT-1JFがおすすめ。

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